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北京住宅展示会、購入の主力は「中国のおばさん」

老婦人4人が米国郊外の別荘を共同購入

 2014年04月14日13:03
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老婦人4人が米国郊外の別荘を共同購入

 4日間を会期とする2014年北京春季住宅展示販売会が11日に開幕した。同展示会で展示・販売されている物件内容や取引状況から見ると、居住用住宅など比較的廉価な住宅が大量に販売されたことから、北京不動産市場では様子見ムードが極めて濃厚となっており、万科など大型開発企業もかつてないほどの優待価格を打ち出していた。それでも若い人にとって、不動産はとうてい手の届くものではないが、「中国のおばさん」の購買力は依然衰えておらず、リゾート物件の主要な買い手となっている。北京青年報が報じた。

○移民・投機目的の海外物件購入が盛ん

 今回の住宅展示会で展示・販売されている物件は、居住用住宅、海・山・雪景色など自然を満喫できるリゾート物件、退職後の住宅、海外投資移民用住宅など、中国全国と全世界の600以上の物件。このうち国内の物件は200件あまり、海外の物件は300件あまり。

 北京現地の物件は約50件あり、これには実需を備えた居住用住宅7件、改善性住宅10件、商業用住宅4件が含まれる。

 全体的に見て、今回の住宅展示会は、「移民用住宅展示会」という印象がかなり高かった。展示業者は軒並み、「北京に2LDKの住宅を、欧州にプチ別荘をそれぞれ購入し、移民として、欧州の福利厚生のメリットを享受する」ことを提案している。今年の展示会に出されている物件は、ポルトガル、スペイン、キプロス、ギリシアなど欧州諸国の物件が中心で、「現地の住宅を買うと、EUの永住権が付いてくる」ことが、主なセールスポイントとなっていた。

 米国の物件では、投機目的のマンションが比較的多く、年間6%から12%という高い収益率を謳っている。だが、業界専門家は、「米国で投機目的のマンションを購入する場合、条件や制約がかなり細かく、所得控除や管理費免除の対象とならない物件もある。よって、収益率も損益分岐点ぎりぎりになる場合が多い。状況を入念に調べないで購入すると、投資収益が予想を下回る恐れがある」と指摘した。

○「中国のおばさん」、住宅購入にも意欲満々

 今期の住宅展示会で何よりも目立ったのは、「中国のおじさん」「中国のおばさん」の盛んな購買力だ。来場者の張夫人は65歳、すでに隠居生活を送っている。手に大きなショッピングバッグをぶら下げ、日がな一日、展示会の会場をぶらぶらしているという。「午前中は、三亜や雲南の物件を見て回った。これらの地方は、空気が綺麗で、引退生活に最適。夫と毎年旅行に出るけれど、お仕着せの観光ツアーは疲れるだけでもうこりごり。豊かな自然の、環境に恵まれた土地で、一年の半分を過ごしたい」と張夫人は今後の希望を語った。

 「中国のおばさん」の購買力は、国内のリゾート物件だけではなく、海外の物件にまで伸びている。米カリフォルニア州の展示業者は、「先週金曜日、4人の老婦人が、カリフォルニア州のカントリーサイドにある別荘を50万ドル(約5080万円)あまりで共同購入した。一緒に移住する計画という。中国のおばさんは、本当に金を持っている!」と感嘆しつつ語った。

 住宅展示会に出展した某開発企業は、「高齢者の住宅購入ブームは高まる一方だが、若い人の購入熱は極めて小さい。これは、経済力と大いに関係している。今、北京の六環路あたりに居住用物件を買うとすると、200万元(約3270万円)前後する。若い人には到底手が出ない」と指摘した。(編集KM)

 「人民網日本語版」2014年4月14日

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