李克強総理の海南省視察：雑貨店に入り、漁師を訪問し、改革を語り、民生を視察

　李克強総理は11日、海口市工商局を視察した。資本金登記制度改革後、現地で登記する企業が急増していると聞いた李総理は「改革とは何か？改革とは最大限民衆の積極性を引き出し、生産力を解き放つことだ。政府機関の簡素化と権限の地方などへの委譲によって民衆の起業収入は高まり、生活コストは低くなる。この『一高一低』こそ、政府がすべき事だ」と語った。新華社が伝えた。

　海口市工商局の視察を終えた李総理は予定を変更して、道沿いの雑貨店に入り、店員に商売の状況を尋ねた。商品棚に海南省の特産品が多く並んでいるのを見た李総理は、商品の包装を褒めた。立ち去り際、李総理は商売の邪魔をしたお詫びにと言って、19元の買い物をした。

　李総理は海口港で貨物取扱量や発展計画について説明を受けた際「海南省は四方を海に囲まれ、改革開放の最前線だ。中国最大の経済特区である海南省の開放は国レベルで全面的な検討をし、国の対外開放の重要な支点となることを目指す必要がある。大胆に突き進み、試み、開放によって逆に改革を先導し、促進する必要がある」と指摘した。

　その後、李総理は海南マングローブ保護区で生態環境保護の取り組みを視察。同地のマングローブがかつて深刻に破壊され、現在では保護の強化によって回復しつつあり、多くの観光客を惹きつけてもいることを知った李総理は「環境保護も生産力だ。ここではエコツーリズムが地元経済の健全な発展につながっている」と指摘した。

　李総理は海南東寨港マングローブ湿地保護区の視察時、ある漁師から20年余り使ったという櫂を贈られた。李総理はにこやかに受け取り「私はあなたの気持ちを受け取った。マングローブを保護し、エコな美しい島を建設するため、ここに代々住む漁師は漁生活を止め、犠牲を払った。この櫂はその証人だ。マングローブ博物館に大切に保存すべきだ」と語った。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年4月14日