「わずか3日の間に買った商品8個が宅配便で届く」、「ペン20本とノート10冊を大人買い」、「買物に月2千元(約3万3千円)以上使う」――。もともと大の倹約家だった小雨さん(仮名)が、ある日突然「買物フリーク」に変身、ルームメイトをたいそう驚かせた。武漢晩報が伝えた
小雨さんは、漢口学院で中国語文学を専攻する学生だ。彼女のルームメイトは、小雨さんが大学院受験の準備を始めた頃から、いらいらや不安が募りがちになり、何の役にも立たない物品をしばしば買うようになったことに気づいた。
小雨さんは先月、よく知る先輩が大学院受験に失敗したことを知り、焦燥感がますます高まった。「1カ月でパンツ5本、ジャケット4着、バックパック1個を買った。数日に1度は購入商品が宅配便で届く。商品のいくつかは、包みも開けずに放置したままだ」と小雨さん。
洋服のほか、小雨さんはさまざまな小物も買いまくった。「電力消費の低いエコドライヤーは、シャンプー後のブローのために購入した。髪の毛を乾かさずに外出して病気になると、受験勉強に影響するから。お粥を煮るために、電気煮込み鍋も買った。自分で料理すると、栄養もしっかり取れて健康に良いし。毎日、勉強をスタートする時に良い気分で始められるよう、勉強机の上は、デコグッズで可愛いデザインをあしらった」と小雨さんは話した。
同校の大学生記者グループが大学院受験を予定している学生30人を対象に行った調査によると、程度の差はあるものの、「焦燥感を持っている」と答えた人は17人いた。彼らの「焦燥感」が表面に現れる現象は、多種多様だ。普段大変物静かな学生が、最近大きな声で歌を歌うことが多くなり、食が細かった学生が、ものすごくよく食べるようになった。漢口学院心理健康教育カウンセリングセンターの胡先生は、「院受験を控えた学生は、大きな心理的ストレスを受けている。小雨さんが買物フリークに変身したのも、このストレスが主な原因だ。院受験を目指している学生は、勉強と休息のバランスを上手に取るよう心がける必要がある。音楽を聴く、ジョギングをするなどの方法でほどほどにリラックスすれば、受験勉強の効率アップにつながるだろう」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月17日