2014年5月6日  
 

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都市部新住民の所得調査 持ち家、配偶者、貯金が幸せの3大条件

 2014年05月06日14:38
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 都市化の波にともなって都市部に流入してきた大量の新住民に、社会的な関心が集まっている。国内最大の情報ポータルサイト、趕集網と北京大学マーケティング・メディア研究センターは先月28日、調査報告書「2014年末端・中間管理職の所得研究」を共同発表した。上海証券報が伝えた。

 同報告書は、北京、上海、広州、深センなど全国36都市で行ったアンケート調査の結果をまとめたもので、有効回答数は27万件を超す。回答者は各年齢層を網羅しており、末端・中間管理職の所得状況を全面的に示している。

 報告書のデータによると、企業の末端・中間層を主とする新住民層はすでに都市部の主体となっており、平均月収は前年同期比16.5%増の3033元(約4万9589円)となった。生活状況にあまり顕著な改善は見られないが、以前と異なるのは、これらの層が自分たちのアイデンティティを意識しはじめた点だ。持ち家、配偶者、十分な貯金がこれらの層にとって最も一般的な「幸せな生活」に欠かせない3大条件となっている。

■都市部に流入した新住民の平均月収は約5万円

 2013年頃から、「故郷へのリターン現象」、「北京、上海、広州の大都市を離れる現象」が度々話題となってきた。しかし、報告書によると、北京、上海、広州、新センの4大都市の末端・中間管理職に占める地方出身者の割合は8割近くに達し、新住民はすでに都市部を構成する絶対的な主流派となっている。

 以前から流入人口が多い深センの場合、企業の末端・中間層に占める地方出身者は90.4%にも達している。継いで広州、上海、北京が深センに肉薄する勢いで続き、順に74.6%、74.3%、71.6%となっている。調査対象となった36都市の中で、地方出身者の割合が最も少ないのは、江西省の南昌、山西省の太原、遼寧省の瀋陽で、末端・中間層における地方出身者の割合は3割にも満たなかった。

 データによると、2014年の企業の末端・中間層の平均月収はわずか3033元。2013年の2868元(約4万6891円)より若干上がっているものの、依然として低いままで、基本的な生活を維持するだけで精一杯の状況だ。そのうち、▽2割近い(19%)人々が月収1000元(約1万6350円)以下、▽3割が2000-3000元(約3万2700円-約4万9050円)、▽3割が3000-5000元(約4万9050円-約8万1750円)で、月収5000元を超える高所得者層は8%に過ぎなかった。

 末端・中間層の低い所得はそのまま低貯蓄率につながっており、月平均の貯蓄額は所得の14・33%に過ぎなかった。また、半分近い人々が基本的に貯蓄にまわすお金の余裕がなく、所得の全てを日常的な支出やその他に充てている。貯蓄率が低すぎるため、経済面でリスク対応能力が極めて低く、社会保障制度の整備が待たれる。

■持ち家、配偶者、貯金が幸せの3大条件に

 調査によると、持ち家、配偶者、十分な貯蓄があることが、現在の末端・中間管理職が考える最も一般的な幸せな生活に欠かせない三大条件だという。
 
 しかし、生活にかかる巨大な圧力や都市に対する共感の欠如が末端・中間層の幸福感を押し下げている。データによると、幸せを感じている人々はわずか2割に過ぎなかった。このため、末端・中間層の人々は頻繁に仕事を変え、都市を渡り歩き、お金を求めて流れる「出稼ぎ遊牧民」と化している。

 データによると、80.9%の末端・中間層は転職によって収入を上げることを希望している。春節(旧正月)後が転職のピーク時期となり、32%の人々が「必ず転職する」、36%の人々が「転職する可能性が高い」と回答している。

 注目に値するのは、お金を稼ぐことだけが都市部に流入してきた新住民の唯一の要求ではなくなっていることだ。より多くの人々は都市に溶け込み、誇りを感じられる仕事をして、都市生活を享受する真の都市住民になることを希望している。

 データによると、末端・中間層の自身の職業に対する誇りは低い傾向にあり、自分の仕事に誇りを感じているとの回答はわずか10%にとどまった。職業の尊厳面では、現在仕事において十分尊重されていると感じているのは、15%に過ぎなかった。このほか、40%が社会的に尊重されていないと感じており、これらの層にとって「尊重」が最も贅沢な望みであることが明らかになった。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2014年5月6日

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