5月に入り、中国では就職シーズンと「全国大学統一入試(通称「高考」)」の申し込みシーズンを迎え、多くの学生や保護者達が、各大学の卒業生の「北京での就職率」や「上海での就職率」に注目している。人民網はこのほど、中国教育部(省)直属の大学75校が公表している2013年度の卒業生の就職に関する報告を基に、北京と上海の大学の卒業生の、現地での就職率をまとめた。人民網が報じた。
統計によると、教育部直属の北京の大学24校のうち、北京で就職した同年度の卒業生の比率を公表している大学は15校。うち、本科(4年制)の卒業生の同率を公表している大学が最も多く13校で、同率が最も高いのは北京大学の71.79%。以下、北京語言大学、対外経済貿易大学と続いた。同3校の同比率はいずれも3分の2以上となっている。また、北京科技大学(51.03%)、中国人民大学(50.47%)も5割を超えていた。そのほかの大学は5割以下。
一方、教育部(省)直属の上海の大学8校のうち、上海で就職した卒業生の比率を公表している大学は6校。うち、5校が本科の卒業生の同率を公表している。同5校の同比率はいずれも4分の3を超え、うち最も高いのは上海外国語大学の80.77%だった。最も低い華東理工大学でも75.19%に達していた。興味深いのは、上海財経大学の本科の卒業生の同率が78.73%に達していたのに対し、博士課程の卒業生が43.15%にとどまっている点で、高い数字が並ぶデータの中で、逆に目立つデータとなっている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月15日