トヨタの時価総額がサムスン超え アジア最大の製造メーカーに (2)
しかしスタンダード&プアーズの一部門であるCapital IQのデータによると、トヨタの時価総額がサムスンを上回ってから、少なくともすでに一週間が経過しているという。トヨタは先週末の時点で、BHPビリトンをわずかに上回っていた。Capital IQのデータによると、先週木曜日の取引終了時、トヨタの株式の時価総額は2000億900万ドルに達し、サムスンを230億1000万ドル上回った。同社は同日の為替相場に基づき、米ドル換算で計算を行った。またファクトセットとCapital IQは、トヨタとサムスンの時価総額を計算する際に異なる資料を用いた。
トヨタはそれまで、一連の厳しい課題に直面していた。カムリやプリウスを生産する同社は2011年末、サムスンによってアジア最大の製造メーカーの玉座から引きずり下ろされた。輸出型の日本製造メーカーである同社は当時、タイの洪水による影響の対応に追われていた。この深刻な自然災害は同年、世界の生産に大きな衝撃をもたらした。また当時は円高が進行中であった。
このほど発表された業績報告によると、トヨタは市場で好調な業績を記録したばかりでなく、利益も増加した。トヨタは今年第1四半期、コスト削減および円安による販売改善により、利益が前年同期比でほぼ2倍増の3139億円に達した。トヨタは、新たな会計年度もこの勢いを引き継ぎ、本年度の利益が1兆3700億円に達する見通しだとした。同社の前年度の利益は、9620億円のみだった。しかし市場アナリストは、「トヨタはヒュンダイ、ゼネラル・モーターズ、フォードとの熾烈な競争に直面する」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月21日