○業界:パケットの「安売り」、窮地に陥る通信キャリア
三大通信キャリアが先を争うようにパケットを「安売り」する状況は、議論の的となった。賛成派は、「モバイルインターネットの時代が到来し、通信キャリアが生き残る条件はますます厳しさを増しているため、パケットの安売りもやむを得ない」という意見だ。
電気通信分野の専門家・付亮氏は、「ユーザーは携帯端末のパケット代金を支払う必要はなくなるが、プロバイダは『その他のサービス』という名目で料金を徴収し、それを通信キャリアとプロバイダが分かち合う事で、収入源を増やす。通信キャリアは、通信のための『パイプ』を作るだけにとどまらず、その『パイプ』に根ざしたより多くのサービスで付加価値を高め、専門的な奥の深いサービスを提供しなければならない」と指摘した。
広東の通信キャリア関係者は、「通話サービスだけでは利益が上がらない通信キャリアは、主要な収入源としてパケット代に頼っているのが現状だ。各社がパケットを安売りし、自らが『パイプ』役に徹してしまうと、通信キャリアは空中分解を続け、ネットワークとサービスがさらに分離してしまう事態に陥ることは避けられない」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年1月28日