動画サイト「優酷」と新浪微博(ウェイボー)は27日、中国移動(チャイナ・モバイル)とそれぞれ提携し、「パケット代無料サービスキャンペーン」を実施すると発表した。最近、インターネット企業が続々と、通信キャリアと提携して春節期間中に「パケット代無料サービス」を行うことを発表している。これにより、ネットユーザーによる動画や微博など各種アプリの使用が後押しされると予想され、4G時代の通信キャリアの市場シェア争奪戦における大きな試みとなっている。新華網が伝えた。
○ユーザー:パケット代の譲渡が可能
電子商取引大手の阿里巴巴(アリババ)集団の関係者は、「パケット代無料サービスは、モバイル端末からのネット接続が最も活発な都市が対象となっており、インターネットプロバイダにとってより大きな価値を備えている」との見方を示した。
このサービスでは、ユーザーが免除されるパケット代は、インターネットプロバイダが肩代わりする、あるいは通信キャリアが無料化する、という形になる。ユーザーは、キャンペーンに参加することで、動画の視聴などに使用する大量のパケット代が無料となるほか、余ったパケット量の一部を譲渡・転売することもできる。たとえば、中国電信(チャイナ・テレコム)は、総合プラットフォームで「パケット・コイン」というコンセプトを導入、ユーザー同士による譲渡・請求を可能とし、余ったパケット量の有効活用を実現させた。