中国商務部研究院総合戦略研究部研究員の張莉氏は、「中日貿易低迷の流れは、短期間内に激化される可能性がある。中国の対日輸出は2013年第1−3四半期に大幅に低迷し、11月以降には安定化し増加に向かう流れが示されたが、その後はさらに低迷を続けるだろう」と分析した。
中国から日本に輸出される製品のうち、60−70%は労働集約型の加工製品だ。中国の加工貿易発展の強みは大幅に失われており、日本は加工貿易拠点の多くを東南アジア市場にシフトしている。投資と受注のシフトにより、中国の伝統的な製品の対日輸出が大幅に減少している。
張氏は、「欧米と比べ、日本の中国製品に対する保護貿易措置が強化されている。貿易摩擦や税関差し押さえのリスクを回避するため、日本企業は中国からの紡績品、靴・帽子、加工製品などの輸入を減らそうとしている」と話した。
張氏は中日貿易の今後の発展を悲観視し、「日本経済は引き締めの段階にあり、家電製品などの強みを持つ伝統産業の革新の効果が失われており、経済成長の突破口を見出していない。今後は問題が頻発する時期に入り、海外市場に対する需要がさらに減少する可能性がある。また中国の産業構造調整により、労働集約型製品の輸出が減少するため、両国の貿易額減少の流れは長期化するだろう」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月18日