中国経済のモデルチェンジ 驚くべきチャンスを内包 (2)
海外投資家は、中国経済の「冷え込み」は国内外の客観的な経済情勢によるものであり、中国政府の積極的な経済モデルチェンジとも関連していると見ている。モデルチェンジには政府による改革の深化が必要だ。モデルチェンジが順調に推進されれば、中国経済はより大きな活力を引き出し、外資系企業により多くのビジネスチャンスをもたらすだろう。
シーメンスの程美イ(王+韋)北東アジア最高経営責任者(CEO)は、「中国経済の減速は、当社の中国における業績に影響をもたらす。しかし中国政府による、科学的発展と持続可能な成長を目指す経済モデルチェンジには、驚くべきチャンスが内包されている」と語った。
中国の第12次五カ年計画(2011-15年)は、経済発展方式の転換、経済構造の調整、品質と効果の向上、環境汚染の低下に取り組む。上述した課題に対する取り組みそのものが、外資系企業にビジネスチャンスをもたらす。
シーメンスは昨年、中国国家発展改革委員会と1985年に締結した合意覚書を延長し、第12次五カ年計画期間およびより長い期間内に、産業のアップグレード、技術革新、省エネ・排出削減、中西部地区の発展促進などの重点分野で、全面的な提携を継続することとした。
生活水準の向上、人口構造変化による人件費の高騰を受け、中国の労働集約型のローエンド製造業は、外資にとって魅力を失っている。しかしバリューチェーンの川上に位置する外資系企業は、依然として中国に注目している。