中国経済のモデルチェンジ 驚くべきチャンスを内包 (3)
中国の1人当たりGDPと国民所得には向上の余地が残されており、中国で製造を行うよりも、中国のために製造を行う外資系企業の方が、今後の先行きを楽観視している。
中国米国商会の狄安華主席は、「ローエンド製造業でも、多くの海外企業が依然として中国への投資を継続している。中国そのものが重要な市場となっているからだ」と指摘した。
海外投資家は中国の先行きに期待しているが、中国米国商会が今年4月に公表した調査結果もこのことを裏付けている。米国企業の78%は、中国は依然として短期投資で優先的に考慮する、世界3大目的地の一つであると回答した。
しかし一方で、海外投資家の間には中国が「一つの優位」(人件費の優位)と「二つの原動力」(世界貿易および政府主導の投資の成長に対する原動力)を失っているという共通認識もある。
このすう勢を受け、中国経済の潜在力の解放、経済発展方式のモデルチェンジが重要な前提となっている。このモデルチェンジは自然に順調に運ぶわけではなく、懸念要素・妨害要素を取り除き、全面的に改革を深化する必要がある。