中国の構造調整 専門家「政府がまず役割転換を」 (2)
フォーラムに出席した専門家からは、(1)政府が行政体制改革を進め、「政企分開」(行政と企業の職責分離)、「政資分開」(行政管理者と国有資産所有者の職責分離)、「政事分開」(政府と事業体の分離)を実現する(2)財政・税務制度の改革を進める(3)政府体制の改革を進め、公務員・行政レベルの削減や業務効率の向上などによりスリム化を図る---必要性を指摘する声も上がった。
「経済活動の中で、政府が『選手』と『審判』の両方を務めてはならない。必要なときのみ手を出す。手を出すときも慎重でなければならない」。侯副主任は、各級政府が管理すべきことをしっかりと管理し、規範的かつ公平で予測可能な環境を企業のために整える必要性を強調した。
経済が発展した地域の中には、職能転換の必要性を明確に認識している政府もある。広東省中山市党委員会の殷昭挙・秘書長は記者の取材に対し、「地方経済の総合的競争力はミクロ的な競争力とマクロ的な競争力からなる。ミクロ的な競争力の向上は企業が主体的な役割を十分に発揮することが不可欠で、マクロ的な競争力は政府によるソフト・ハード面の環境づくりが重要となる」との見方を示した。
フォーラムに参加した専門家は政府の職能転換に向け、実績評価規則を見直す必要性を指摘。「経済発展パターンの転換や、ややゆとりのある社会の全面的建設、調和の取れた社会づくりといった要求に基づき政府の実績を全面的に評価すべきだ」と提案した。
侯副主任は「政府管理の刷新は方法だけでなく、政治や体制、メカニズムなどさまざまな面に絡む。政府の職能の転換は発展パターンの転換およびややゆとりのある社会の全面的建設の突破口と重点で、今後の経済体制の改革と政治体制の改革の一致を図る必要がある」と指摘した。(編集YT)
「人民網日本語版」2012年12月16日