スポーツ界の巨大な収入格差 一般選手は数万元
【中日対訳】 ラジオ放送「中国之声」の「央広新聞」が伝えたところによると、2012年の中国スポーツ界の収入ランキングが発表されるやいなや、選手間の巨大な収入格差が熱い議論を引き起こしているという。
中国のスポーツ選手の収入価格差は相当なもので、今回1位となったテニスの李娜選手は1億元を超えた一方で、それほど人気のない種目の選手はわずか数万元にとどまったという。不人気とはいえないビリヤードですら、平均年収は10万元に届かず、李選手の1万分の1だ。収入が少ない選手も同じように国の名誉を担い、国民の期待を背負って戦うのであり、もっと敬意を払うべきだ。一連の人気のない種目の選手を取材すると、どの選手も収入の多寡を問題にせず、安定した心の状態を保っていることを知らされる。
収入の格差を生む最大の原因はその種目がどれくらいプロ化されているかにある。女子テニスは中国でプロ化のレベルが最も高く、李選手はすでに伝説の選手だ。ビリヤードの丁俊暉選手を取り巻く状況はどんどんよくなっており、昨年の収入は1千万元に達した。プロゴルファーの梁文聡選手も年収1500万元でランキング入りした。サッカーは特に目を引く状況ではないが、10人の選手の年収が500万元を超えている。
ほとんどのプロ化されていない種目の選手は伝統的な体制の下で訓練を重ね、試合に出場してもそれほど収入を得られるわけではなく、スポンサー探しも難しい。また別の原因として、ロンドン五輪の金メダルラッシュが選手の収入格差を広げたことも考えられる。競泳の孫揚選手が五輪で得た収入は3千万元、バドミントンの林丹選手は2600万に上るが、両選手はプロ選手とはいえない。また陸上の劉翔選手は五輪で3600万元の収入を得、孫選手を抜いてランキング2位となった。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年1月7日