エネルギー大手・中国神華能源株式有限公司が23日に発表した公告によると、同公司は全額出資の子会社・中国神華海外開発投資有限公司に9千万ドル(約5億5千万元)の追加融資を行い、この資金を登録資本金として海外公司の米国子会社・神華美国能源公司(仮称)を設立する計画を明らかにした。新子会社は海外公司と米国のエナジーコーポレーションオブアメリカ(ECA)による、米ペンシルベニア州グリーン郡のシェールガス井25カ所を対象としたプロジェクトの投資主体になる見込みだ。人民網が伝えた。
同公告によると、このプロジェクトは開発総投資額が1億4600万ドルと見積もられる。海外公司は新会社をプロジェクト投資主体としてプロジェクト口座に9千万ドルを出資し、不足分は海外公司とECAが半分ずつ拠出するという。
またECAはグリーン郡の開発対象となった天然ガス井25カ所の特定石油・天然ガス賃貸借契約の分割できない50%の権益、および関連データと情報を海外公司に譲渡する予定だ。
中国神華はシェールガス開発が直面するリスクについて、シェールガスの工業化された生産の歴史は短く、プロジェクト開発には相対的に高いリスクがあると話す。
また中国神華は、資産買収と関連取引についての公告も発表した。それによると、新会社はA株の新規公開(IPO)で調達する資金(不足がある場合は中国神華の自己資金で補う)で神華集団有限責任公司が保有する神華包頭煤化工有限公司の全株式、および神華集団の全額出資子会社・北京国華電力有限責任公司傘下の神華国華九江発電有限責任公司を買収するという。
中国神華によると、この買収取引は新会社の業務規模を拡大し、業務構造を一層改善するのにプラスになり、また運営の一体化と産業チェーンの延伸という発展戦略の実施における要求にも合致する。神華集団が保有する包頭公司の株式を100%買収することで、新会社の石炭化学工業分野の業務基盤が築かれ、「石炭-発電」の産業チェーンから「石炭-石炭化学工業」の産業チェーンへという横方向の発展・延伸が実現することになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月24日