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731部隊の関係者23人、人体実験利用して博士号取得 中韓から怒りの声

 2014年01月23日16:28
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 旧日本軍の研究機関「731部隊」に属していた関係者の少なくとも23人が、人体実験の結果に基づく論文で博士号を取得していたという。環球時報が韓国紙「東亜日報」を引用して報じた。 

 滋賀医科大学の西山勝夫名誉教授が2012年に発表した論文「731 部隊関係者等の京都大学医学部における博士論文の検証」によると、1927―60年の間に、同部隊の隊長や隊員など、少なくとも23人が人体実験の結果に基づいた論文を作成し、博士号を取得した。西山教授は同論文を発表するに当たり、多くの資料を調査し、関係者の論文発表については、京都大学や国立国会図書館に所蔵されている資料で確証を得た。西山教授は、関係者がソウル大学の前身である京城帝国大学医学部に提出した医学博士学位論文を当時の文部省が認めた事例も確認したとしている。

 731部隊の関係者が発表した論文の題目の多くが「細菌戦」と関係がある。例えば、「ペスト菌の凍結真空乾燥法による生存保存方法の研究」や「特殊大量生産を目的とする生菌乾燥保存の研究」などだ。中には、学位を取得するために、731部隊に所属していた期間中の研究報告を論文に使用した関係者もいる。また、旧日本軍の陸軍軍医中将で、同部隊の初代部隊長だった石井四郎氏は、京都帝国大学医学部を首席で卒業後、細菌学、衛生学、病理学の博士号を取得した。

 同部隊が中国の黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市付近に建設した基地は、規模からして世界最大の「細菌工場」と言える。その基地で同部隊は、非人道的な人体実験を繰り返すなど、中国で残忍な悪行を犯した。統計によると、捕虜として拘束された中国人や朝鮮人など1万人が同部隊の実験の犠牲になった。1945年8月の敗戦直前、これらの証拠を隠滅するために、旧日本軍は主要施設のほとんどを破壊した。しかしその後、周辺の村でペストなどが発生し、現地住民は大きな被害を被った。「悪魔」と呼ばれた石井氏は人体実験のデータと引き換えに戦犯を逃れたとされている。

 「東亜日報」が同記事を掲載すると、韓国や中国のネットユーザーらは、「殺人を犯しても良心の咎めすら感じない戦犯が、人体実験を利用して博士号を獲得するとは、あまりにひどい」、「中国で大罪を犯しながら、日本に帰って博士になるとは。ありえない」、「流血に満ちた手で博士号を受け取るというのは恥ずべき行為。彼らにそのような資格は全くない。博士号の資格を剥奪するべき」など、怒りの声を上げている。 (編集KN)

 「人民網日本語版」2014年1月23日

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