園林博覧会の嶺南の園林 広東園
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同園は会場の伝統庭園展示場に位置し、敷地面積は1万5千平方メートル。
広東嶺南園は「嶺南謡、故郷の情」という設計テーマをベースに、九曜春暁、月照名堂、南国佳音、雨打芭蕉、画眉通泉、漁家之楽、伴塘荷風、故郷倚綉、紅雲飛韵、鏡花伝情の10の意匠がほどこされ、嶺南園林の文化的継承や嶺南文化の寛容さ、進取の精神、堅実さ、革新の精神などを表す。
嶺南は中国南部の大庚嶺など5つの峰より南の地域を指す。亜熱帯モンスーン気候の現地は花が咲き乱れ、鍾乳石などの観賞用石材を多く産出し、造園に適している。
嶺南の伝統的な園林は五代南漢王朝の御花園、葯洲仙湖に始まり、明・清以降は地域の経済水準向上にともない、造園が盛んになった。その影響は広東、広西、福建、台湾まで及んでいる。また嶺南は西洋文化の影響も受け、造園の理念のみならず、園林の配置などでも独特の特徴を備えている。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年5月21日