11年ぶりに再びこれら日本軍の中国侵略に関する公文書を目にし、かつて自ら整理した公文書の原本に再び触れた時、まるで記憶の扉が開かれたかのように感じた。吉林省公文書館の退職幹部である趙素娟さん(81)は、吉林省公文書館の公文書の接収や整理の過程に関わった「最も若い」体験者だ。すでに高齢ではあるものの、趙素娟さんの記憶は当時のことをはっきりと覚えている。
公文書は1953年11月まで遡る。解放軍のある長春駐屯部隊が地下の電線を修理する際に、偽満州国日本関東憲兵隊司令部旧跡(現在の省政府ビルの位置)で偶然、地下に埋められていた公文書を発見した。
現在、公文書整理の業務はより若い世代に委ねられている。吉林省公文書館の尹懐館長によると「古い日本語による公文書の翻訳において、我々は2013年の1年を費やし、専門の担当者12人でもわずか400万字しか翻訳できなかった。もし10万冊であれば、おそらく数億字の量となるため、翻訳には長い時間がかかる。今後は翻訳者を2倍か3倍に拡大すると同時に、資料のデジタル化も進め、公文書利用のプラットフォームを構築し、よりスムーズかつ有効的にこれらの公文書を利用できるようにする」と語る。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月5日
【特集】日本の侵略の真実を伝える公文書