蜘蛛の糸で高速列車を止められる 英国大学生が証明
映画「スパイダーマン2」で、スパイダーマンは蜘蛛の糸で高速運行中の列車をストップさせた。実際にはありえないことのようだが、英国の大学生の最新の研究により、弾性率の最も高い蜘蛛の糸ならば、高速列車を停止させられることが明らかになった。北京日報が伝えた。
明らかにしたのは、ジェームス・フォースターさんら英レスター大の4年生。スパイダーマンのシーンをシミュレートしし、本物の蜘蛛の糸の硬度と強度を導き出した。
1000人の乗客を満載した列車が最高速度で運行した場合、蜘蛛の巣は30万ニュートンの負荷に耐えなければならない(1平方メートル当たりの蜘蛛の巣の弾性限界強度は500メガジュールが必要)。大学生たちは、この弾性限界強度を持つ蜘蛛の巣が存在するとした。ダーウィンが発見した「Darwin’s bark spider」は、最も強靭な糸を作り出せるというのだ。大学生たちはこれらの計算を通じ、スパイダーマンの蜘蛛の巣は、本物の蜘蛛の糸と同等の強度を持つとした。この研究報告は、レスター大学の物理学術誌に掲載された。
このような研究を通じ、蜘蛛の巣の特殊な性能を正確に把握することで、将来的に蜘蛛の糸と同じ弾性率を持つ材料が生み出されるかもしれない。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月7日