深刻なマルウェア被害、携帯からPCへの感染も
インターネットセキュリティサービス会社の北京網秦天下科技が15日に発表した「2012年世界携帯電話セキュリティ状況報告書」によると、2012年に発見された新型マルウェアは6万5227件に達し、前年比で263%増となった。同社はまた、携帯端末からパソコンに感染するウイルスを発見した。京華時報が伝えた。
同社の「クラウドセキュリティ」モニタリングプラットフォームは、2012年に3200万台以上のスマートフォンがマルウェアに感染したとし、2011年の1080万台から200%以上増加した。そのうちユーザーの個人情報の窃盗がマルウェアの主な目的となった。2012年に発見された携帯電話のマルウェアのうち、28%はユーザーの個人情報を盗んでおり、ハッカーに利益をもたらした。
同社はさらに今年初めて発見された、アンドロイドからパソコンに感染する新たな携帯電話ウイルスを発見した。同ウイルスの名称は「Ssucl」で、Googleのアプリストアのメモリークリーンアップツールから発見された。同ウイルスは携帯電話のショートメールを送信・アップデート・削除し、携帯電話に含まれる情報を収集する。さらに携帯電話のWi-Fi機能によりネットに接続し、携帯電話の写真・個人情報・メモリーカードの資料をアップデートする。ユーザーがウイルスに感染した携帯電話をパソコンに繋いだ場合、「AutoRunAttack」というマルウェアを自動的に伝送する。パソコンが感染すると、自動的にマイク機能で録音を行い、その内容がアップデートされる。同社は、今後このようなプラットフォームを跨ぐマルウェアが、新たなすう勢になると予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月16日