中国科学院微生物研究所の高福院士が率いる研究チームは、H7N9型鳥インフルエンザウイルスのヒトからヒトへの感染の可能性が極めて低いことを証明した。この成果は24日、世界的に有名な学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」のウェブ版に掲載された。新華社が伝えた。
中国科学院微生物研究所と中国国家疾病予防コントロールセンター、江蘇省疾病予防コントロールセンター、杭州市疾病予防コントロールセンター、泰山医学院などの部門は、100株余りのH7N9型鳥インフルエンザウイルスの遺伝子情報を利用し、ウイルスの系統的な発生・由来・分型・遺伝子図の分析を実施し、H7N9型鳥インフルエンザウイルスの動的組み換え方法と感染方法を図示した。
中国科学院微生物研究所副研究員の劉翟氏は、「現在の研究によると、重要な遺伝子であるHAとNAには抗原シフトが生じていない。HAタンパクはウイルスの受容体の結合をコントロールする。半年余りの追跡研究によると、HAの抗原の位置と受容体の結合位置に変化は生じていない。流行病学の調査と結びつけることで、ウイルスのヒトからヒトへの感染の可能性が極めて低いと判断できる」と指摘した。
研究者は、「家禽の輸送はウイルスの伝播に重要な影響をもたらす。ヒトのH7N9型鳥インフルエンザウイルスの感染を抑制する上で最も重要なのは、家禽からヒトへの感染ルートを制御することだ。H7N9型鳥インフルエンザウイルスは呼吸器を通じてヒトに感染するため、加熱後の家禽が人体に危害をもたらすことはない」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月27日