2014年3月26日  
 

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不明機の残骸、南東方向に100キロほど移動か

 2014年03月26日13:33
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 マレーシア不明機は謎に包まれている。目標海域に向かい航行中の極地観測船「雪竜号」が不明機の残骸を見つけられるかが、謎を解くカギとなっている。中国国家海洋環境予報センター海洋環境予報室室長の劉桂梅氏は、25日に独占インタビューに応じた際に、「予測によると、過去3日間に残骸と思わしき物体は南東の方向に約100キロ移動した。雪竜号は同海域の捜索に向かうべきだ」と提案した。科技日報が伝えた。

 劉氏は、「インド洋北部と異なり、インド洋南部については余り調査が進められていない。目標海域は南半球の偏西風帯の北部に位置し、東側は西オーストラリア海流に属する海域だ。海域内は渦が発生しやすく、潮の流れは複雑で変化が激しい。同海域の南部は東向きの流れが中心で、流れが急だ。複雑な潮の流れにより、漂流物の移動方向には不確定性が満ちている。全体的に東に流れる中、漂流物は西オーストラリア海流の影響を受け、南東方向に移動する可能性がある。同海域付近の水温は約13−17度で、人間が長期的に体温を維持できない水温だ。また同海域はインド洋東南部の中央海嶺上に位置し、両側は海盆となっている。ゆえに海底が深く、平均水深は3300メートル、最大水深は4000メートルに達し、水中捜索が難しくなる」と説明した。

 中国国家海洋予報台の最新の分析結果によると、中国機が発見した漂流物は、3月8日の時点で今回発見された場所から西に約500キロの海域にあったと推測される。漂流物が不明機と関連しているとすれば、この事故発生時に遡る分析はブラックボックスを発見する上で役に立つ。劉氏は、「これは中国空軍の最新の発見に基づき、当センターが近年開発したグローバル事業化海洋学予報システムの世界的な風と潮の流れの予報データと結びつけ、コンテナの重量を基準とし導き出した数値だ。ただし、この分析結果には、大きなズレが生じる可能性がある」と述べた。

 雪竜号は25日に目標海域に到達する予定だが、海況の悪化が計画に遅れを生じさせている。

 劉氏は、「今後3日間、同海域では6−7級(風速10.8-17.1メートル)の強風が吹き(突風は8級、風速17.2-20.7メートル)、波の高さは3.0−4.5メートルに達する。強風と高波が加わり、船員は不快になるだろう」と語った。

 雪竜号は専門的な救助船ではなく、設備も専門的なものではない。同船に搭載されているレーダーは船舶用レーダーであり、海面の物体しか捕捉できない。また船と向き合う部分しか画像化できず、物体の実際の形状とは大きく異なる。波が高ければ、レーダーの効果が損なわれる。

 今回の不明機の追跡は、南中国海からマラッカ海峡、アンダマン海、メンタワイ諸島、インド洋南部に至り、「第12次五カ年計画」国家科技支援計画の成果、グローバル事業化海洋学予報システムが初めて大規模に活用された。南中国海の中スケール還流データ予報システム、インド洋海洋環境データ予報システム、世界海洋環境データ予報システムは、目標海域に海洋環境予報を提供し、波、水温、海流、風などの面から予測を行う。今後さらに現場の捜索状況と結びつけ、疑わしき物体の漂流の予報、および事故発生時に遡る分析を進め、海上捜索をサポートする。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年3月26日

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