復旦大学光源・照明工学部はこのほど創設30週年を迎えた。同学部の張善端・副学部長が率いるチームは、10kW高出力紫外線LED光硬化システムを開発した。同システムは塗料を鉄よりも硬くすることが可能で、関連技術の産業化が進められている。科技日報が伝えた。
合成木材・木板業界において、同システムは新型感光塗料と結び付き、品質を高めることが可能だ。木目化粧紙に塗料をぬり、LED照射で硬化させると、硬度が鉄を上回るようになる。こうして作られた木目化粧紙は、ナイフでも跡をつけられない。この不思議な特性は、同チームが窒化アルミニウムの高い熱伝導率と絶縁の特性を利用し、「サンドイッチ構造」の窒化アルミニウム・銅板集積パッケージング技術を開発したことにより得られた。電流密度はソルダレベリングの10倍以上に達し、パッケージング後の紫外線LED光源モジュールの電力密度は1平方センチ当たり20−500Wに達する。これは世界先進水準の放射照度だ。同技術の誕生により、紫外光硬化業界を再構築する条件が備わった。開発に成功した同システムは、企業との協力を通じ市場に進出しようとしている。同技術は印刷業界、家具業界でも幅広く活用できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月12日