遼寧省公文書館はこのほど、南京大虐殺時の旧日本軍による数々の悪行を記録した文書を含む、「南満州鉄道株式会社(満鉄)」南京特務班に絡む3件の機密報告書を公開した。人民日報海外版が伝えた。
最初の報告書は、1938年1月21日に完成したもので、旧日本軍による南京占領後の「治安」、難民、傀儡自治委員会の設立、交通の復旧、日本人街の建設、国際社会の反応などの状況について記載されている。2番目の報告書は1938年2月末に取りまとめられ、傀儡自治委員会の活動、難民の分散、抗日活動家の鎮圧、市街地の清掃管理、遺体埋葬、物資供給に関する状況が報告されている。最後の報告書は1938年3月末に完成、傀儡自治委員会の活動、難民区の解散、抗日活動家の鎮圧、「良民証」の発行、遺体の始末など各状況についてまとめられている。
1906年に設立された満鉄は、中国東北地方において、日本が政治、経済、軍事など各領域での侵略行為を進めるための「拠点」としての役割を担い、「中国における日本の『東インド会社』」と称された。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年5月8日