欧州と日本のそれぞれの最新研究から、午後または週末に行われた手術での死亡率は、その他の時間帯より総じて高いことが判明した。これは、「手術を受ける場合は、あらかじめ手術に適した日時を選ぶ必要がある」ことを示唆しているのかもしれない。香港「文匯報」が3日付で伝えた。
日本の東北大学の研究チームは、世界各地の患者5500万人のデータを分析した結果、「週末副作用」なる法則を発見した。土曜日の午後に手術を受けた患者の死亡率は、それ以外の時間帯より17%も高かったのだ。
また、ドイツの研究では、2つの病院で、日単位、週単位、四半期(3カ月)単位での死亡率の変化に関する分析が行われた。データ第一弾として、手術を受けた患者約22万人のカルテを分析したところ、午後の手術での死亡率は他の時間帯より21%高く、週末は平日より22%高いという結果が明らかにまった。月別では、2月の手術の死亡率は他の月より16%高かった。
研究者は、「死亡率に変化をもたらす要因として、さまざまなことが考えられる。たとえば、1日の時間帯や曜日によって医療レベルに差が出る背景には、死亡率の高い時間帯に手術を受ける患者の病状が特に重篤である可能性もある」と指摘した。 (編集KM)
「人民網日本語版」2014年6月3日