胡潤(フージワーフ)研究院とアジア国際デラックス観光博覧会(ILTM Asia)がこのほど発表した「中国デラックス観光白書」によると、中国の富裕層観光客203人に対する調査の結果、富裕層観光客は一人あたり年平均15万元(約246万円)を旅行に使い、血液型ではO型が最も多いことがわかった。中国新聞網が3日に伝えた。
今回の調査対象は南極・北極への旅行経験がある中国の富裕層観光客203人で、居住地は北京市、上海市、広東省、天津市など全国の21省・直轄市。平均資産額は6600万元(約10億8380万円)、平均年齢は44歳、男性が51%を占めた。
調査の結果、富裕層観光客は平均約40カ国を旅しており、2013年の海外滞在日数は平均36日間、うち半分が観光旅行での滞在だった。一人あたり平均旅行支出は15万元。海外旅行の人気ランキングではフランスに代わってオーストラリアが1位になった。66%が医療ツーリズムを考えており、島嶼でのリゾート旅行やドライブ旅行を望む人が多い。豪華客船の旅行先ではカリブ海がトップ。人気のある旅行スタイルの上位には、自然探検ツアー、ドライブ旅行、南極・北極ツアー、島嶼でのリゾート旅行、豪華客船ツアーが並んだ。
興味深いのは、回答者の33%がO型だったことだ。A型は32%、B型は24%、ABは11%だった。
中国観光研究院がまとめた統計によると、13年に中国から海外へ観光旅行に出かけた人の数は9800万人に達し、前年比17.8%増加した。絶対数でドイツと米国を抜き、世界一になった。
観光ショッピングについてみると、世界最大の税払い戻し機関のグローバルブルーがまとめた13年の世界観光客消費データによれば、中国のハイエンド消費者の購入金額が4回目の世界一を獲得し、2位のロシアとの差が拡大した。中国人観光客が最もよく購入するのはファッション製品とアクセサリーで、伸びが加速している。次はジュエリーと腕時計だ。昨年の中国富裕層観光客の買い物1件あたりの平均金額は7千元(約11万4851円)で、世界平均を63%上回った。
胡潤研究院の調査によると、観光市場の過熱と中国人の資産の増加とは無関係ではない。中国では個人資産が600万元(約9847万円)以上の高資産層は290万人に達し、前年比3.6%(10万人)増加した。1億元(約16億円)以上の層は6万7千人で、同4%(2500人)増加したという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月4日