「地すべりのリスク低減」、「安全な地質環境の構築」をテーマとする第3回世界地すべりフォーラムが6月3日、北京国家会議センターで開かれた。科技日報が伝えた。
中国国土資源部(国土資源省)副部長の汪民氏は式辞の中で、「中国政府は全国地質災害減災防災戦略計画を実施中で、2020年には地質災害の調査評価システム、モニタリング・予警報システム、防止システム、緊急対応システムを全面的に構築し、重大地質災害の脅威を取り払い、災害による死傷者と財産の損失を大幅に減少させる。中国は今後、地質災害リスク調査と巡回検査を実施し、地質災害のモニタリングと予警報を強化する。建設工事の場所の選択を合理的に決定し、地質災害の防止を、貧困地区の開発、環境にやさしい移民、都市建設などと効果的に結びつけ、災害リスクを回避する。重大地質災害の対策を強化し、地質災害の防止、鉱山地質環境の回復、生態環境の改善などの業務を統一的に計画する。緊急救助システムの構築を加速し、突発的な地質災害の緊急救助を徹底する」と発言した。
50の国と地域の500人以上の代表者が、地すべりのメカニズム、モニタリング・予警報、新技術、重大建設現場と都市部の地すべりの防止、震災被災地の地すべりの防止と再建、地すべり群の防止と緊急対策、能力の建設および政策の研究といった25のテーマを巡り、学術交流を行った。地質災害防止の有名な専門家である殷躍平氏が、次の国際地すべり協会の議長に初就任する。
第4回世界地すべりフォーラムは、2017年にスロベニアで開催される。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月5日