1年に1度のAKB48総選挙の結果が7日に明らかになった。渡辺麻友が速報順位2位からの大逆転で計15万9854票を集め、前年1位だった指原莉乃を抑えて1位に輝いた。極めて大きな注目を集めた一大イベントに、中国のAKB48ファンも同様に参加した。昨年、中国人ファンによる9108票が指原莉乃を1位に押し上げるドラマを生んだのと同様、今年は渡辺麻友の総投票数のうち、約3万5000票、計180万元(約2954万円)が中国ファンから投じられた。「愛のためにすべてを捧げる」ファンたちを見くびってはならない。そして、これこそが、AKB48の生みの親と言われる秋元康が作リ出したファンとともに成長していく過程を見せる「会いに行けるアイドル」の成功をもたらしたのだ。新京報が伝えた。
毎年行われるAKB48選抜総選挙を毎年巡ってくる大学受験と比較するとしたら、第6回総選挙で1位を獲得する前の渡辺麻友は、いまだに1位は取ったことはないが、並外れた成績優秀者だったと言える。これまでの総選挙の歴史において、渡辺麻友はトップ5以内から落ちたことはない。前年の人気投票で指原がトップに立った後、中国の渡辺麻友ファンは「玉林軍」(渡辺麻友は、中国で馬玉玉という愛称で呼ばれている)と呼ばれるファンクラブを結成し、早くから虎視眈々と総選挙に向けて準備してきた。日本のファンだけでなく、中国人ファンも自分が愛するアイドルのためなら、険しい山の頂にも上る覚悟がある。実際、渡辺麻友と中国のファンは2007年に北京で開催された中日文化友好交流イベントや2011年に上海外国語大学で行われた「2011上海日本文化週間」のイベントなど早くから交流を図ってきた。
今年、中国の大手ポータルサイト「百度」の渡辺麻友板のファンたちは淘宝で資金計180万元を集めて、総投票数15万9854票のうち約3万5000票を投票し、渡辺麻友の1位獲得を大きく後押しした。資金集めに参加した1人のファンによると、渡辺麻友板の管理人たちは全員が幹部による資金ファンドに参加し、3万5000万の票を集めた資金総額も掲示板で公開したという。また「淘宝」のショップから資金を集めた後、管理人はツテを頼って日本で信頼性の高いIDを使ってネット購入した。このファンは、今年の「玉林軍」が必死で資金をかき集めた現象はおそらく「速報」の影響だという見方を示した。総選挙の速報の結果で、2位に位置する渡辺麻友と暫定トップの指原莉乃との差が1万2299票とかなり開いていたことが刺激となって、「玉林軍」は総力をあげて投票したことが最後の大逆転劇を生んだのだという。