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「百度大脳」、W杯の結果から疾患まで予測可能 (2)

人民網日本語版 2014年07月01日11:36

◆人の脳神経を再現

百度の会長兼CEOの李彦宏氏は今年4月、百度大脳というプロジェクトを初披露した。王氏は、「百度大脳は時勢に応じ、多方面からの後押しを受け誕生した」と語った。

王氏は、「まずはサーバーとクラウドコンピューティングの能力の進化で、数万台のサーバーを集め1台のサーバーのように稼働させられるようになった。次にビッグデータの蓄積が、相当な規模に達した。2013年に世界では毎日25PB(ペタバイト)のデータが生まれたが、これは国家図書館1500館分の情報量に相当する。インターネット技術の急速な進歩、データベースの蓄積は、人工知能に飛躍を実現する環境とチャンスをもたらした」と分析した。

王氏は、「最も重要だったのは、学習技術の進歩と更新だ。人工知能で重要になるのは、コンピュータがアルゴリズムを通じて大量の過去データから法則を学び、新たなサンプルをスマート識別し、未来の出来事を予測するという、コンピュータの学習技術だ。1980年代末より、コンピュータの学習の発展は、浅い学習と掘り下げた学習の2度のピークを迎えた」と話した。

この掘り下げた学習は人類の学習方法に近い。人類の大脳神経を再現し、より多層的なネットワークモデル構造により事物の外観や音声などの情報を収集し、感覚を理解し、それに応じた行動をする。例えばコンピュータに物体を「認識」させる場合、幾層かのネットワークが必要になる。まず最も基本的な1層の人工神経を作り、物体の輪郭などの基本的な情報を把握する。2層目の神経は1層目が感知した物体の輪郭を組み合わせ、物体の形状を認識する。それから3層目がさらに情報を組み合わせ、物質全体の形状と状態を認識する。王氏は、「この過程のすべてがコンピュータによって自動的に完了され、プログラマーは情報を入力する必要がまったくない」と強調した。

李氏は、「百度大脳は2−3歳の児童の知力水準を持つ」と発言した。ムーアの法則の発展ペースによると、10−20年の蓄積により、人工知能の「大脳」に質的な変化が生じ、人の脳に追いつく可能性もある。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年7月1日


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