2014年7月1日  
 

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PK戦を科学的に分析、精神力が成功の鍵に

人民網日本語版 2014年07月01日08:11

多くの人の予想を裏切り、ブラジルW杯決勝トーナメント第1戦のブラジル対チリでは過酷なPK戦が展開された。神がかった活躍をみせたGKとゴールポストにより、開催国のブラジルは僅差でチリを下しベスト8入りを果たした。南京日報が伝えた。

サッカーの試合で最も過酷な戦いであるPK戦は、シュートの技術を競っているように見えるが、実際には精神的なプレッシャーが最大の試練となる。心臓の弱いプレイヤーにとって、PK戦は死刑場に立つように苦しく耐え難いものだ。29日未明のPK戦では、計10回のうち5回しかシュートが決まらず、成功率はわずか50%となった。

PK戦では、どのようなシュートが決まりやすいのだろうか?FWとDF、ベテランと新人の成功率はどちらが高いのだろうか?ここからは科学者の研究とビッグデータ分析により、PK戦の秘密に迫ることにしよう。

◆0.5秒でゴール、GKの反応時間は700ミリ秒

PKは、キッカーとゴールキーパーが一対一の状態で、ゴールまで約10.97メートルの 地点にボールを置いて行われる。すべてのプロ選手にとって、これは最も有利な位置である。ボールを蹴る側も守る側も、PKでゴールを阻むのは難しいことを認めている。GKの反応時間では、ゴールの広い面積を覆うことができない。

サッカーのゴールは幅7.32メートル、高さ2.4メートルで、1つのコンテナよりも大きいほどだ。PKのシュートの飛行速度は時速112キロほどに達し、0.5秒内にゴールネットを揺らす。つまりGKには700ミリ秒の反応時間しか残されない。GKがボールの方向を判断し飛びかかるためには1秒弱の時間が必要で、その時にはすでにゴールが決まっている。

そのためGKは相手がボールを蹴る前から動き始める。つまりどちらに蹴られるかを予想するのだ。優れたGKには高い判断能力があるが、ゴールを阻むためには運も必要だ。2010年の南アフリカW杯で、GKの予想的中率は57%に達したが、体を動かすのに時間が掛かるため、22%のボールしか阻めなかった。


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