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夏休みの実習が生む「押印ビジネス」 専門家は実習の規定取り消しを提言

人民網日本語版 2014年07月21日07:45

多くの大学が夏休みに学生に対して社会実習に参加するよう要求し、実習終了後に実習先機関の押印のある証明書を提出させている。もし学生が別の計画があり、実習するつもりがない場合はどうなるか?インターネットでは「実習の押印」を提供するサービスが存在する。北京晩報が伝えた。

大手ショッピングサイト「淘宝網」で「卒業実習」と入力して検索すると、商品やサービスなど1053件がヒットする。「実習の押印」サービスのみを提供するものは50件に上る。これらサービスの価格は5元(約80円)から100元(約1600円)と様々で、5元の場合は一般的に押印のみで、購入者は自分で文書を作り、書類を印刷する必要がある。100元のコースでは証明書の作成から押印といった一連のサービスに加えて、速達便での郵送まで含まれる。

こうした「実習の押印」サービス提供の業者はネットで人気を集めており、ある業者は1週間で20点以上の証明書を販売した。大学生はなぜ「実習証明」まで購入する必要があるのか。北京のある大学生に取材したところ、学院路にある大学の工学専攻の林さんは、授業が忙しく、課題を終わらせるだけでなく実験にも多くの時間を使うため、休暇でも帰省することも少なく、実習機関に行く十分な時間がないと語る。別の重点大学の文学専攻の敏さんは、文学専攻の学生は就職状況が厳しいため、彼女も同級生も大学院受験の準備に忙しく、「夏休みは勉強の重要な時期で、退屈な実習に時間を費やす人はいない」という。

取材に応じた多くの大学生が、大学の実習に対する杓子定規な規定が勉強や休息、就職活動の時間を妨げていると回答している。また多くの機関や会社も大学生の実習受け入れに前向きではなく、取り消すべきだとの意見がある。教育学博士の侯正方博士も、学生が証明書のために誠実さを手放して偽造に走るのなら、夏休みの実習という規定を取り消し、学生が自分で夏休みの生活を計画できるようにすべきだと提言している。「もし学習に専念したいという学生がいるのなら、大学側は夏休みにどこに実習に行ったかと頭を悩ませるべきではない」(編集YH)

「人民網日本語版」2014年7月21日

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