中国武術の歴史は長く、その世界は奥深い。武術を学ぶため、中国にやってくる外国人も多い。斉魯網が伝えた。
山東省徳州市の人民公園で、武術を学ぶために訪れたというロシア人7人を取材した。彼らのうち5人は子供で、最年少の2人は9歳ながら、すでに3年間カンフーを学んでいるという。最年長のセルゲンさん(41)はチームリーダーを務めており、カンフー歴はすでに30年あまり。
全国武術チャンピオンで、徳州武術協会副会長の安剣秋氏は、「リーダーのセルゲンさんは、時間があれば若い人の指導をしている。彼が館長を務めるロシアの武術館では150人の学生が学んでいる。彼らが今回中国を訪れたのは、新入りの数人に本場の中国武術を体験させ、試合に参加させるため」と紹介した。
中国武術を愛するセルゲンさんは今回、中国八極拳チャンピオンの安さんに八極拳の教えを請うため、また月末に北京で行われる世界演武大会の準備も兼ねて徳州を訪れたという。
中国武術に情熱を注ぐ理由についてセルゲンさんに尋ねたところ、「私はロシアでムエタイや空手などの格闘術を学んだが、心から好きになったのは中国の伝統武術だ。現代武術は姿勢が美しいが、伝統武術は自らの内心を鍛えることができる」と答え、その場にいた人々を感動させた。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年7月23日