中国の学生と交流する鈴木博士
「有機化学の研究は非常に複雑。この2冊の本がなければ、有機化学者になってノーベル賞を受賞することもなかっただろう」と鈴木博士。自分の経験を通して、高校生たちに、興味や知識を求める意欲、探求する精神が勉強を好きになる原点であることを解いた。
知識欲が頑張り続ける原動力
鈴木博士は高校生たちの質問にも答えた。
中国や日本の学生と交流する鈴木博士
例えば、「研究の過程で、つまらないと感じたり、あきらめたくなったりした時、どのようにして自分を鼓舞し、最終的にノーベル賞がとれたのか?」との質問に、「研究の過程はとてもたいへん。私はノーベル賞が欲しくて勉強や研究をしていたわけではない。自分が好きで、何かの研究がおもしろいと感じれば、失敗したとしても、前進し続ける熱い思いと原動力が十分にあるだろう。将来、理科の分野の研究に就く学生達が、熱い思いを抱いて研究内容を好きになり、楽しんでくれることを望んでいる。科学の分野で必ず、何かを成し遂げることができるだろう」と答えた。