米アップル社の新製品発表会が秒読みの段階に入った。アップル公式サイトによると、今回の新製品発表会は現地時間の9月9日午前10時(北京時間10日午前1時)に米カリフォルニア州で行われる。8月に各方面に届いた招待状には、新製品の内容についての説明はなかったが、多くのネットユーザーがこれまでのアップルの新製品発表の例を踏まえて、今回はスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone」(アイフォーン)の「6」と腕時計型端末「iWatch」(アイウォッチ)が発表される可能性が極めて高いと予想する。メディアの予測では、タブレット端末「iPad Air」(アイパッドエア)の「2」が発売されるという。三大通信キャリアも予約の準備を積極的に進め、鬨の声を上げて販売に乗りだそうとし、火薬のにおいのしない戦争が始まりつつある。三大キャリアの参戦によりダフ屋による価格つり上げ行為が効果的に抑制され、iPhone6がより身近なものになるとの分析もある。中国新聞網が伝えた。
▽販売価格は最高48万円
これまでのアップルの新製品発表会は通信業界の一大イベントとされ、今回も例外ではない。招待状の「もっと言えればいいのですが」(Wish we could say more)との一文がアップルファンの好奇心と想像を大いにかき立て、多くのネットユーザーが、これまでの新製品発表のタイミングやリズムを考えると、今回発表されるのはiPhone6である可能性が極めて高いとの見方を示す。
アップルの新製品に関する秘密厳守の姿勢は今回も徹底しているが、インターネットにはiPhone6の実物に関する写真や動画が相当数出回っている。メディアの推測によると、iPhone6は画面が4.7インチと5.5インチの2種類あり、定価は4.7インチが5288元(1元は約17円)以上、5.5インチが5998元以上。iPhoneの「4S」や「5S」の販売状況をみると、新製品発表後の時期の販売価格はダフ屋によって2倍近くにつり上げられることが多く、「6」も例外ではないといえる。「6」が発売されると、多くの電子製品取引業者が一攫千金を狙うようになる。北京市・中関村の大型電子製品売り場を取材すると、大勢のダフ屋が集まっており、香港バージョンや米国バージョンの「6」の在庫があり、予約受付中でメーカーの保障付き、9月中に製品を発送すると声をかけてきた。
「法制晩報」の報道によると、電子製品売り場のマネージャーの劉さんは「米国バージョンのニセ物」と「香港バージョンの並行輸入品」があるといい、米バージョンは中国での保証の対象でないため、価格1万6千元の香港バージョンを買うことを薦めた。2万8千元(約48万円)もの高値をつける業者もいるという。
アップル新製品の発売を目前に控え、中国移動、中国聯通、中国電信の三大キャリアは相次いで予約ルートを設置し、「6」をめぐる発言権を獲得しようとしのぎを削っている。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年9月9日