「セントラル(中環)占拠」は何日も続き、依然収束していない。「セントラル占拠者」は法を知りながら法を犯しており、香港の法治の伝統に深刻な打撃を与え、これを破壊していると複数の専門家は指摘する。
北京大学法学部教授、香港・澳門(マカオ)研究センター執行センター長の強世功氏は人民網のインタビューに「西側理論も民主主義を語る際に往々にして法治を強調し、憲法と法律の範囲内で民意を表明することの重要性を強調する。返還以来、香港の反体制派は社会運動の政治文化を次第に形成し、法治の制限を少しずつ突破し、『皆がやれば法律に反しても罰することができない』という集団効果をゆっくりと形成した。今回のさらに過激な『セントラル占拠』行動は、法を知りながら法を犯しており、間違いなく香港の法治の伝統に打撃を与え、これを破壊している」と指摘した。
中国法学会「一国二制度」および基本法研究センター常務副センター長の陳詠華氏は「中央と特区政府は政治制度改革問題において民主派を含む香港社会各界の訴えに辛抱強く耳を傾け続けてきたが、訴えは法にのっとって表明されなければならない。『セントラル占拠』は違法な手段を用いていわゆる訴えを追求するもので、他の市民の合法的権利を犠牲にすることを前提としており、それ自体に正当性がなく、逆効果をもたらすだけだ。『セントラル占拠』は香港の法治の信奉にとって大きな打撃となる」と指摘した。
上海社会科学院政治・行政学研究所所長の劉傑氏は「『セントラル占拠』は多大な経済的損失をもたらしただけでなく、多くの市民の生計に影響を与え、香港の法治の根幹、民主主義の発展、社会調和、国際的イメージ、大陸部との関係に多方面の損害をもたらした。混乱を取り除き、全てを理性的に戻し、正常な軌道に戻してのみ、香港の明日はより良くなる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年10月20日