2014年10月17日  
 

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安倍氏が靖国神社に再び供え物奉納、「亡霊参拝」カードは放棄せず

人民網日本語版 2014年10月17日14:19

 靖国神社の秋季例大祭が17日に始まり、イタリア訪問中の安倍晋三首相は内閣総理大臣の名前で再び供え物を奉納した。中韓と国内保守派の双方に配慮したものだが、「亡霊参拝」という切り札を放棄したことにはならないと分析される。中国新聞網が伝えた。

■過去の参拝で安倍氏が提訴される

 報道によると、安倍氏が今回参拝を見送ったのは、参拝に反対する中韓両国と賛成する国内保守派の双方に配慮して、第2次安倍政権発足後の春季例大祭、秋季例大祭と同様の手法を取ったものと解釈される。また、東アジアの安定を望む米国の意向を考慮したものでもあるようだ。

 2012年12月の第2次安倍政権発足以降、安倍氏本人による春季例大祭と秋季例大祭での「真榊」奉納、閣僚複数の参拝、超党派議員連盟による集団参拝という「3点セット」が、ほぼ固定的パターンとなっている。安倍氏は現時点では、参拝しないような口ぶりだが、参拝というカードを放棄したわけではないとの認識でメディアは一致している。

 実際には、「亡霊参拝」という安倍氏の意図は繰り返しはっきりと示されている。今回故意に取り繕っても、本当の意向を覆い隠すことはできない。安倍氏はかつて、第1次安倍政権時に靖国神社を参拝しなかったことを「痛恨の極み」とし、第2次安倍政権発足後1年となる2013年12月26日に参拝を行った。在任中の首相による靖国参拝は2006年の小泉純一郎氏以来7年ぶりだった。当時中韓両国は強い反対を表明し、米国も失望を表明した。

 今後も参拝するかどうかについて、安倍氏は故意に曖昧な表現をしており、口先では「参拝そのものが外交、政治問題化していることは残念だ。この点から、今後参拝するか否か言うつもりはない」と言明したものの、言動を見ると靖国神社を「神聖な場所」としてあがめている。

 安倍氏は靖国神社に代わる国立追悼施設の建設を検討することへの反対を繰り返し表明しており、第2次大戦のA級戦犯を分祀することについても意見を表明したことがない。安倍氏は「たとえ他の追悼施設を建設しても、遺族は参拝に行かない」と、靖国参拝の意義を公然と強調。「一国の指導者として死者のために手を合わせて祈る心を持ち続ける」とも言明した。

 安倍氏の「亡霊参拝」行為は日本国内でも民衆の支持を得ていない。今年9月、安倍氏の昨年12月の靖国参拝で日本国憲法の保障する平和的生存権を侵害されたとして、日本の市民222人が安倍氏、国、靖国神社を相手取り、参拝差し止めを求める訴えを大阪地裁に起こした。大阪地裁では同様の提訴は今年4月以来2回目だ。現在までに原告は768人にまで増えている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年10月17日

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