香港では違法な「セントラル(中環)占拠」がすでに4週間にわたって続いており、香港の多くの幹線道路がデモ参加者によって占拠されている。そんな中、香港各界の市民は署名を通じてデモ参加者の違法行為への怒りと、警察による取り締まりへの支持を表明している。
占拠行動に反対し、普通選挙の実現を目指す「保普選反占中大連盟(大連盟)」が発起した署名活動は、ハッカーによる攻撃やデモ参加者による妨害を受けながらも、2日間で65万人の署名を集めた(うち、オンライン署名は10万人)。署名活動は11月2日まで行われる予定。
香港特別行政区政府政務司の林鄭月娥司長は、「私もネットで署名し、大連盟の署名活動を支持した。特別行政区政府の全ての政治任命幹部は、司法行政を統括する律政司の司長以外全て署名を支持する」と述べた。
署名活動は25日深夜にハッカーによる攻撃を受け、ネット上の署名サイトがダウンした。26日午前には修復されたものの、依然として断続的な攻撃を受けており、サイトへのアクセスと署名に時間がかかる状態だ。大連盟は「ハッカーが攻撃に使用しているIPアドレスは欧米諸国のもの。攻撃はシステム内部には及んでおらず、署名した市民の資料は流出していない」と表明したほか、「これは市民の言論の自由を阻む卑劣な行為。デモの発動者がこのような手段でしか民意に対抗できず、いかに軟弱であるかを物語っている」としている。このほか、沙田区大囲駅などの署名地点でも、十数人のデモ参加者による妨害を受けた。