4500人超が死亡するなど、エボラ出血熱が西アフリカで大流行しているが、治療による回復者も少なくないことが分かっている。では、生死を分ける要因は何なのだろう?成都日報が報じた。
米国、感染者接触の43人に感染なし
米テキサス州ダラスの保健当局は20日、米国で初めてエボラ出血熱と診断されたリベリア人男性が先月28日にダラスの病院に隔離されるまでに接触した43人について、エボラ熱感染の恐れがないと発表した。米テキサス大学公衆衛生大学院の学者は、エボラ出血熱はそう簡単に感染するものではないと見ている。同学者は、アメリカ疾病管理予防センターに所属していたことがあり、1976年に、スーダンのヌザラとコンゴ民主共和国のヤンブクの2カ所で初めてエボラ出血熱が発生した際には対応に当たった。同学者は、「エボラ出血熱は主に患者の血液や分泌物、体液などが感染源となる。例えば、患者に接触した人の皮膚に傷口があったり、ウイルスが付着した手で目や鼻を触ったりすると、感染する可能性がある。ウイルスが一旦人体に侵入すると、体に備わる免疫反応を巧妙に回避し、細胞へのシグナルを阻害する。その後、自己複製して数が増加するにつれ、免疫反応が起きる前に、他の細胞にも広がっていく。そうなると、発熱や筋肉痛、頭痛、のどの痛みなどの症状を発症する。感染力が発現するのはこの時点」と語る。
世界保健機構(WHO)は最近、エボラ出血熱患者の血液や吐物、排泄物に含まれるウイルスは、他の体液より多いと注意を呼び掛けた。