世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)LinkedIn(リンクトイン)がこのほど発表した、中国における転職に関する報告によると、中国における転職率は米国を大きく上回った。その平均在職期間は34カ月で、米国の56カ月より約2年も短かった。中国の在職期間の中央値は24カ月だった。通常、転職の機会を探り始め、新たな就職先の選択や面接、そして退職までに半年は必要であるため、働く人の半数以上が1つの会社で落ち着いて仕事をしているのは、一年半ほどということになる。北京青年報が報じた。
同報告によると、職業によって、従業員の入れ替わりの激しさも大きく異なる。中国で、平均在職期間が最も短く、転職率が最高で、従業員の入れ替わりが最も激しい3大業界はビジネスサービス(法律事務所や会計士事務所、コンサルティング会社など)、金融保険、IT系だった。
中国で、転職は既に、働く人の一種の「習慣」となってしまっている。調査に答えた回答者の約20%が、次の仕事を「能動的に探している」と答えた。同グループは、「能動的求職者」と呼ばれている。一方、「受動的求職者」の80%のうち、「今のところ新しい仕事を探す予定はない」と答えたのは12%にとどまり、53%が、採用担当者と接触して新たな就職の機会を探すことを望んでいた。また、13%が知り合いを通して求職活動をしていた。