2014年10月27日  
 

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中国IT企業、ブラジルに進出

人民網日本語版 2014年10月27日08:26

百度で情報を検索し、アリババの卸売サイト「全球速売通」(アリ・ エクスプレス)を使いネット通販を楽しみ、微信(WeChat)を使い家族や友人とおしゃべりをする。これは中国のネットライフでしか見ることのできない光景だが、地球の裏側のBRICSの大国・ブラジルは、中国IT企業にとって海外進出の重要な戦場になっている。新華網が伝えた。

百度は2年前にブラジルで、ポルトガル語版のナビゲーションサイト「Hao123」をリリースした。習近平国家主席は今年7月のブラジル訪問中に、ルセフ大統領と共に百度のポルトガル語版検索エンジンの発表式に出席した。百度はこのほど、ブラジル最大の共同購入サイトの経営権を獲得した。この買収は、百度の南米最大の大国における電子商取引(EC)戦略の一歩目となった。

百度だけではない。アリババ・グループ傘下の全球速売通が、ブラジルで好調だ。全球速売通のブラジル版ウェブサイトの責任者である王維氏は、「当サイトは2013年より、ブラジルからの受注が激増している」と述べた。

王氏は、「ブラジルは人口が多く、経済が順調に発展している。現地の産業構造において、低水準の商品と鉱産物資源業界が強いが、日用消耗品などの軽工業製品の生産が弱点となっており、需要を満たしていない。これは地球の裏側の電子商取引業者に大きなビジネスチャンスをもたらしている」と分析した。

この新たなパイを獲得するため、全球速売通のブラジル版サイトは今年5月より、優秀な店舗経営者のブラジル市場進出を支援するプロジェクトを立ち上げた。調査会社のデータによると、ブラジルは全球速売通の世界2位の市場で、その売上がブラジル人の海外通販サイト利用に占める比率は50%に達しており、イーベイやアマゾンと肩を並べている。

世界には多くの新興国があるが、中国のIT企業はなぜブラジルを選択したのだろうか。ブラジルは世界7位の経済規模を持つ消費型の大国、世界5位のインターネット市場で、1人当たりGDPは1万1000ドルに達する。2億人の人口のうちネット利用者は9000万人弱に達し、ネット通販が流行しつつある。


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