「araisara(アライサラ)」の2015春夏コレクション |
中国北京出身のデザイナー・荒井沙羅氏によるファッションブランド「araisara(アライサラ)」の2015春夏コレクションが1日、中国国際ファッションウィークで発表された。テーマ「花所望」について、荒井氏は「永遠の美は心の中にある。心の中の花は永遠に美を保ち続ける」と紹介した。中国経済網が伝えた。
荒井氏は日本の伝統的な技法を用いる作風で知られ、今回も日本古来の技法を取り入れた「宮染め」、そして「時織(ときおり)」という2つのコレクションが披露された。
「宮染め」は、宇都宮に流れる田川を中心に栄えた染物の総称。江戸末期、真岡木綿が全盛期を迎え、その木綿地を染めるために田川沿いに染物職人が集まり、注染という技法を用いて、浴衣や手ぬぐいを一枚ずつ丁寧に染め上げていくようになった。当コレクションでは世界にまたとない日本の伝統的技法から独特のスタイルを持つ色や模様を造りだし、裏表が無く染め上がるという注染の特徴を活かした個性的な洋服を提案した。
もう1つの「時織」は、製作過程で裁ち落とされた生地や、明治時代の着物地、現代に生まれてこれから在り続ける生地などを合わせて、独自の技法で毎シーズンそれぞれの形で生地にしたオリジナル素材を使用しており、時間を織合わせるという意味から、「時織」と名付けられたという。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年11月3日