現在、日本では半数以上の人がスマホを持っており、その比率は上昇の一途をたどっている。それには、歩いて学校に通う学生も含まれている。
NTTドコモが、「歩きスマホ」の事故防止およびマナー向上の取り組みとして渋谷の交差点で行った、1500人が「歩きスマホ」だったらどうなるかというシミュレーションでは、「歩きスマホ」時の視野は通常時に比べて20分の1になってしまうことが分かった。また、衝突件数は446件、転倒件数は103件、スマホ落下件数21件だった。同社の社会環境推進部担当課長・鈴木洋さんは「このような状況が子供にとって安全なはずがない。とても危険。問題が起きないようにするのが私達の責任」としている。
同シミュレーションでは、横断成功者は約3分の1の547人にすぎなかった。転倒者103人のうち、82人は転倒後も携帯を握りしめていた。
東京では、「歩きスマホ」をする人への不満が高まっており、政府が「他の人から白い目で見られる」などと書かれた張り紙をして、社会の秩序を保つよう呼び掛けている。しかし、このような対策が功を奏するかは、歩きスマホをしている人が「頭を上げて」見るかにかかっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月13日