2014年6月16日  
 

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NFC搭載スマホ、ICカードの安全性を脅かす?

人民網日本語版 2014年06月16日11:21
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「何気なく携帯電話を銀行カードの上に置いたところ、最近の詳細な取引状況がスキャンされた」という、ネットユーザーの報告が話題を集めている。NFCが搭載された携帯電話は、ICチップ入り銀行カードの番号と取引の記録を簡単に読み取ることができるが、これはカードの預金の安全を脅かすのだろうか?京華時報が伝えた。

記者が試したところ、スマートフォンにNFCが搭載されていれば、この機能をオンにし銀行カードに近づけるだけで、カードのパスワードを入力しなくても最近の詳細な取引状況を読み取ることができた。しかしカードによって読み取れる情報量が異なり、一部のカードは預金残高、過去10回の詳細な取引状況、所有者の氏名および身分証ナンバーの上下二桁が簡単に読み取れたが、別のカードは番号の下四桁など少ない情報しか読み取れなかった。

NFCを搭載した携帯電話で銀行カードの情報が読み取れる件について、中国銀聯の技術専門家の徐静ブン(ブンは雨の下に文)氏は、「ICチップ入り銀行カードの情報がカードリーダーによって読み取られることは、国際的なルールに合致している。これはカード所有者の取引の利便性を高めるためだ。ICチップ入り銀行カードは非接触の手段により一部情報を読み取れることで、データのスムーズな伝送、非接触・スムーズな小額決済が初めて可能になる」と指摘した。

徐氏は、「他者のICチップ入り銀行カードの情報を不当な手段により読み取る場合、それなりの条件を満たさなければならない。携帯電話の複雑な電磁環境などの影響により、NFCを搭載した携帯電話とカードの距離は2センチ以内に近づける必要がある。カードを紛失した場合は、個人の身分情報が記載された証書を紛失した場合と同じように、個人情報を不当に盗まれる可能性がある」と語った。

中国銀聯の技術専門家はまた、違法な手段により読み取られた情報が、不当に利用される可能性は低いと指摘した。一部の所有者は銀行に電話をかけ、取引の明細を提供することで、パスワードを変更し口座内の預金を盗むことができるのではと心配している。しかし銀行の実際の事業基準およびフローによると、本人の身分証のコピーといった情報がなければ、盗んだカードを使い詐欺を行うことはできず、情報が不当に利用される可能性は低い。また違法な手段により情報を読み取られた銀行カードはコピーすることができず、所有者の預金の安全が保障される。ICチップ入り銀行カードはチップを媒介とし、全面的な安全システムを持つ。仮に一部の情報が読み取られたとしても、その情報だけではカードをコピーすることができず、所有者の預金の安全が保障される。

■NFCとは?

NFC(近距離無線通信)とは、短距離の高周波無線通信技術で、電子機器間の非接触型のデータ交換を可能とする。現在幅広く使用されているブルートゥースと比べ、NFCは利便性が高く、コストが低く、エネルギー効率も高く、認識時間も0.1秒とスムーズだ。しかしNFCの使用距離はブルートゥースより短く、一部は10センチのみで、伝送速度もブルートゥースを大きく下回る。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年6月16日

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