「春晩」、視聴者も「突っ込める」双方向番組へ

「春晩」（春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当）番組制作班はこのほど、「ニューメディアとの単独提携」を初めて試みるという新しい情報を発表した。これは、視聴者参加方式を通じて、「春晩」のインタラクティブ性がますます高まることを意味している。法制晩報が伝えた

■「春晩」が初めてニューメディアと提携 視聴者は携帯で番組に参加

CCTVはこのほど、2015年未年春晩におけるニューメディアとの単独提携、および春晩の広告枠に関する入札募集を行った。入札は18日に終了し、前者が5303万元（約10億2300万円）、後者が3億1千万元（約59億8千万円）で落札された。

CCTVが今回、初めて「ニューメディアとの単独提携」を試みるという点は、注目に値する。2014年午年春晩では、CCTVと微博がタイアップしたことで、3447万の微博ユーザが「春晩」の生放送に参加した。午年が明けた最初の一分間で、新浪微博の更新数は過去最高を記録した。オンライン・オフラインのインタラクティブ型視聴者参加方式は、全国民に「春晩」フィーバーを巻き起こした。この現象を受け、今年の春晩では、初めてニューメディアの入札募集が行われた。未年春晩の生放送中には、視聴者が参加して番組を一緒に進行していくような楽しい新コーナーが数多く誕生するに違いない。

インタラクティブ方法については、テレビ画面と携帯を使った視聴者との直接のやり取りが、主なやり方になる。視聴者は2次元コードを使って、「春晩へのツッコミ」を直接行うことができる。春晩特別サイトでは、番組に関するあらゆる話題をめぐって、熱い議論が交わされる。

CCTV広告経営管理センターの何海明・センター長は、「伝統メディアとニューメディアの融合が進んでいる今、もはやそれらを分けることは不可能で、CCTVも、ニューメディアの発展を加速させていく」と述べた。また、何センター長によると、未年春晩も、これまでと同様、プロダクト・プレイスメント（番組中に広告主の製品を露出させること）は行われない。