大女優マリリン・モンローはかつて、「ハイヒールを一足頂戴。それさえあれば世界を征服できる」という言葉を残した。女性のオシャレに無くてはならないハイヒール。女性はそれを、ある時には愛し、またある時には憎んだ。ハイヒールを履くと、脚は細く長く見え、スタイルアップ効果が期待できる反面、長く歩き続けると脚を痛める恐れがある。フランスの雑誌「アーカイブス・オブ・セクシャル・ビヘイビアー」にこのほど、ハイヒールをめぐる新しい観点を示す研究成果が発表された。男性は、ハイヒールを履いた女性を見ると、思わず援助の手を差し伸べたくなるというのだ。環球網が伝えた。
研究スタッフは、実験で、被験者の女性たちをグループに分け、3種類の異なる高さのハイヒールを履いてもらい、彼女らへの男性の対応の仕方を観察した。3種類の靴は、「ペタンコ靴」「ヒール高約5センチの黒ヒール」「ヒール高約9センチの黒ハイヒール」だった。1回目の実験では、女性が3種類のうち1つの靴を履き、周囲の男性の様子をチェックした。2回目には、女性がわざと手袋を落とし、男性の反応を観察した。3回目は、3種類の靴を履いた女性グループが、バーに入り、周囲の人々の様子を観察した。どの実験でも、同じ女性が異なるヒール高の靴を履き、女性が周りの男性から助けられる確率を研究スタッフが記録した。
実験の結果、男性が女性を助ける確率は、ハイヒールを履いた女性が最も高かった。一方、女性が同性の女性を助ける際には、ヒールの高さは全く関係なかった。研究リーダーは、「この結果には、靴文化に対して人々が持つ固有のイメージが反映されている。ハイヒールは、『セクシーの代名詞』といったイメージがメディアによって形作られ、人々はいつしか、このようなイメージと女性を関連づけるようになった」と指摘した。いずれにせよ、女性の皆さん、ハイヒールを履くときには、くれぐれも脚のケアを怠らず、適切な靴を選ぶことをお忘れないように。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年11月21日