銀行関係者は、「一般的にいえることは、利下げ周期が始まっており、銀行の資産運用商品の期待収益率はこれから長期的な低下傾向に直面するとみられ、投資家は資産運用商品を選択する場合、中・長期の商品を購入して、できるだけ早く当面の高収益を確定するべきということだ。各銀行のそれぞれの地域での状況には差があることを考慮して、預金する時、または資産運用商品を選んで購入する時は、『十分に比較検討する』必要がある」と話す。
▽不動産市場と債券市場 投資の春はどこにある?
このたびの約2年ぶりの利下げに対し、市場には興奮が広がっている。利下げはA株市場や債券市場にメリットをもたらすとみられており、人々は投資の「春」の訪れを待ち望んでいる。
英大証券研究所の李大霄所長は、「最近の市場にみられたリスクフリー金利が下火になり、株式などの資産の吸引力が高まり、株式市場は徐々に活気づいている。このたび人民銀が金融機関の貸出・預金の基準金利を引き下げたことは、市場金利を一層低下させ、ひいては株式市場の人気を一層高めることにつながる」と話す。
また債権市場にも好材料がもたらされる見込だ。民生証券研究院の管清友執行院長は、「利下げはアフターマーケットの資金の一層の緩和にとってプラスになり、債券市場にとって直接のメリットとなるが、市場の期待が高いことを考えると、効果はそれほど明確なものにはならない可能性がある」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年11月24日