2014年11月10日  
 

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大陸部の人気対外投資先は米国とシンガポール

人民網日本語版 2014年11月10日14:06

最新の研究によると、中国大陸部からの対外投資で最も人気がある投資先は、引き続き米国とシンガポールだという。シンガポールの中国語紙「聯合早報」が伝えた。

英国・ロンドンに本部があるシンクタンクのエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した「2014年中国海外投資指数報告書」では、中国からの対外投資に対する世界67カ国・地域の吸引力をランキング形式で並べている。同指数は55の定量指標を網羅しており、投資チャンスとリスクという2大項目によって各国の投資吸引力を算定している。

2013年の前回調査に続いて、今回も米国がトップに立ち、中国からの投資を最も強く吸い寄せる投資先になった。米国は世界最大の経済国であり、政治的環境や社会的環境が安定し、自然資源が豊富で、知的財産権の指標でもトップだった。また米国には整った一定規模の中国人コミュニティがあり、文化的な近似性でも5位というまずまずの結果だった。13年の中国から米国への直接投資額は40億ドル(約4566億円)だった。

2位にはシンガポールが選ばれた。報道によると、シンガポールは海外資本に対する開放度が非常に高く、優れたインフラ、工商業界に対する適切な監督管理の環境、自由な資本・労働力市場などがあり、中国にとって最もリスクが少ない投資先だという。

南欧諸国は経済成長の見通しが暗いこと、知財権の発展が相対的に後れていることなどから、チャンスという項目で他の欧州各国より下位に甘んじ、イタリアが39位、スペインが33位、ポルトガルが45位、ギリシャが55位だった。とはいえ、経済の低迷で欧州企業の多くが「割引価格」で売りに出されているため、技術やブランドを買収してバリューチェーンにおける価値を高めたいと渇望する中国企業にとっては、今が貴重な買収のチャンスだといえる。

EIUの予測では、17年には中国の対外投資が導入外資を上回るようになり、中国は世界トップクラスの純投資国になるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年11月10日

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