最新の自動車販売台数データによると、今年1~11月にトヨタの「カムリ」は13万9401台を販売して前年同期比13.9%減少のマイナスとなり、ホンダの「アコード」は7万9303台で同18%減少、日産の新「ティアナ」は9万7494台で同4.4%増加だった。年末まであと1カ月あるが、日系中高級車3車種の今年の販売傾向はほぼ確定したといえる。中国経済網が伝えた。
振り返れば、今年のぱっとしない業績とは異なり、昔はこうではなかった。2008~11年にカムリは毎年平均15万台を売り上げ、13年には17万8千台を記録した。アコードは3車種の最盛期に年平均約17万台を販売し、中高級車市場のトップの座にどっしりと構えていた。ティアナは10~11年に年平均約15万台を販売し、13年も11万台を上回った。
データが問題をありありと示しているとすれば、以前と今年との比較からわかることは、かつて「日系中型車の王様」と言われた3車種が、今では沈む太陽の下でしぼむ花のように、昔日の面影を失っているということだ。
実際、今年上半期から3車種の低迷は始まっている。アコードの1~5月の販売台数は減少率が20~50%に達した。11月には3車種ともに販売台数が再び減少し、カムリは9369台で前年同月比50.4%減少し、アコードは1万510台で同23.3%減少、ティアナは9597台で同16.8%減少した。
国内自動車市場には「中高級車の勝敗が決まった」という話が流れている。つまり、自動車ブランドが市場で成功を収めるかどうかは、傘下の中高級車が細分化された市場の中でどうなるかということと密接に関連する。中高級車市場には大量の消費者がいるだけでなく、一つの車種がブランドの製品力やブランド力に及ぼす牽引効果が軽視できないからだ。カムリ、アコード、ティアナを擁するトヨタ、ホンダ、日産は、今年1~11月の販売業績が中型車市場での敗退を受けて減少した。
公式データによると、トヨタの11月の販売台数は9万2300台で同2.9%の増加にとどまった。ホンダは7万2973台で、前年同月の8万3012台より12.1%減少した。日産は11万6200台で同11.8%減少し、今年の中国販売台数は累計110万台で同1.7%増加しただけだった。
中国自動車工業協会が今月9日に発表したデータでは、1~11月の日系ブランド乗用車の中国販売台数は270万1300台で、乗用車販売台数全体の15.31%を占めた。前年同期と比較すると、他の海外ブランドが売上を伸ばしている中で、日系車の市場シェアは低下を続けている。こうした傾向は、日系ブランドの主力車種が「輝きを取り戻すのが難しいこと」やブランド力を低下させていることを受けて、今後も続くものとみられる。
カムリ、ティアナ、アコードは中高級車市場で成功した車種であるからこそ、また中高級車市場でうまくいかなかったからこそ、これから復活の機会をつかまえるのは難しいと考えられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年12月16日