陝西省鎮安県博物館が14日に発表した情報によると、同県の文化財保護部門の職員はこのほど、県内を流れる旬河の上流の唐代文化遺跡調査の過程で、村の民家から石獅子を偶然発見した。文化財保護部門の鑑定結果により、この石獅子が今から1000年以上前の唐代の文化財であることが明らかになった。新華網が伝えた。
この石獅子は鎮安県東川鎮川河村の村民が、2013年に旬河から発見したものだ。村民はその後自宅に持ち帰り、入り口に飾った。川の流れによる摩耗で、石獅子の頭部は球形になっており、顔の保存状態が悪い。
職員は、「この石獅子は大きく堂々としており、その全貌を見て取ることはできないが、非凡な姿と精巧な彫刻技術を感じ取ることができる。形状や彫刻技術から判断すると、この石獅子は唐代の文化財だ。鎮安県の辺境である旬河流域の川上で唐代の石獅子が発見されたことは、古代の旬河水路の文化・歴史を解明する上で重要な意義を持つ」と指摘した。
同博物館はこの唐代の石獅子の調査・登録を行っており、今後は回収・保護作業に入る予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月16日