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上海、箸食文化を無形文化遺産に申請へ

人民網日本語版 2015年01月05日14:57

箸は中国人にとって、余りにも馴染み深いものだ。しかし、現代生活の中で箸食文化は長い間なおざりにされてきた。箸食文化への重視を人々に呼び掛けるため、上海箸文化促進会は今年、「箸を使う習慣」を上海市無形文化遺産に申請し、保護する計画という。新華網が伝えた。

上海箸文化促進会の徐華竜会長は、「箸は中国人が発明した独特の食器・道具の一種で、シンプルでありふれた物だが、中国人の生活・文化・礼儀などに関する奥深い内容を秘めている。しかし、現代社会において箸食文化の影響力は徐々に薄れており、研究・保護・発揚が強く望まれる。中国とは対照的に、日本は箸食文化の保護を重視しており、専門機関を立ち上げて研究を行っているほか、毎年8月4日を箸の日と定めている。韓国では、箸は韓国人が発明したと主張する人もいる。中国の箸食文化はすでに、日本・韓国と登録を競い合う文化遺産となっている」と指摘する。

上海民間民俗藏筷館の藍翔館長は、「中国で箸は、文献が残っているだけでも3千年以上の歴史がある。この3千年間、1日3食欠かさず箸を使ってきた中国人にとって、箸は最も基本的な生活文化であり、箸に関するマナー・礼儀や習慣も形作られている。民間においては、冠婚葬祭などの際にも広く使われている」と述べる。

上海社会科学院東アジア文化研究センター副事務局長の蔡豊明研究員は、「現在、世界の少なくとも18億人以上が箸を使っている。日本、韓国、朝鮮、ベトナムなどの箸食文化は全て中国から伝わったものだ。小さな箸は、中華文明を伝える鎖となり、独特な形式で中華民族の特色ある文化を伝え、東アジアに幅広い影響を及ぼした。一部の学者は、『東アジア文化圏』を『箸食文化圏』と呼ぶほどだ。箸食文化の価値を改めて認識することは、中国の伝統文化の発揚、社会主義精神文明の建設にとって意義がある」と指摘する。(編集SN)

「人民網日本語版2015年1月4日

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