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北京郊外で農民になった「80後」の海外留学帰国者

人民網日本語版 2015年01月06日14:13

2015年元旦の前日、北京市朝陽区崔各庄郷何各庄村の大きな温室の中で、一人の青年が、収穫したばかりの野菜を包む作業に追われていた。青年の名は王冕さん、「80後(1980年代生まれ)」の海外留学帰国者で、面積約29ヘクタールの農場のオーナーだ。新京報が報じた。

王さんは大学でコンピュータを専攻し、2003年に卒業した。その後フランスに留学、2007年、経済学の2分野で修士号を取得した。2010年、フランスでの仕事を打ち切り、カナダへの移民計画も取りやめ、北京に戻った。2013年、40万元(約770万円)の年収を得ていた不動産監査関連の仕事を辞め、有機イチゴの栽培を始めた。

王さんは、365日×24時間のライブ中継をスタートした。彼の農場で収穫された農産物を予約購入した人なら誰でも、いつでもどこでも、農場での栽培状況をビデオでモニタリングできる。王さんは、「このような方法によって、より多くの人に、本物の野菜や果実を自分の眼で見て、味わってほしい」と話す。

【移民計画を取りやめ帰国、現代農業の道を選ぶ】

2009年、王さんはフランスで、安定した生活を送り、仕事にもゆとりがあった。ある休暇中に、友人とともにフランスの農村に遊びに行った。大面積の農場を経営していたのは、わずか数十人のアラブ人だった。山では果樹を、耕地では野菜や穀物を栽培していた。果物の収穫時、虫や鳥に食われたものがあったが、作業者は完全な果実だけを摘み取り、残った果実が自然に地面に落下し、肥料となるようにした。。

バランスのとれた生態系、集約型生産方式、現代化農業、自然にも健康にも優しい作物栽培-フランスの農村を体験した王さんは、帰国に気持ちが傾いた。自然に優しい有機農場を造り、自分や家族のために、健康的な野菜を育てようと決心した。


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